リーマンショックとは?わかりやすく解説!私たちの生活に与えた景況とは

アメリカ経済史

はじめに

「リーマンショック」という言葉を聞いたことはありますか?2008年にアメリカで起きたこの出来事は、世界中の経済に大きな打撃を与えました。ですが、なぜリーマンショックは起きたのでしょうか?そして、私たちの生活にどんな影響を与えたのでしょうか?

 

リーマンショックとは?

リーマンショックって何?

リーマンショックとは、2008年9月15日にアメリカの大手投資銀行「リーマンブラザーズ」が経営破綻したことをきっかけに発生した、世界的な金融危機のことをさします。

この出来事は世界経済に甚大な影響を及ぼし、多くの国々で景気後退を引き起こしました。

なぜリーマン・ブラザーズは破綻したのか?

リーマンショックの主な原因は「サブプライムローン問題」にあります。

サブプライムローンとは、信用力の低い(年収が低い、過去に債務不履行がある等)人向けの住宅ローンのことです。アメリカでは住宅価格の上昇を背景に、このようなローンを多くの人日提供し続けました。

しかし、2006年頃から住宅価格が下落し始めます。その背景には、以下の要因がありました。

・住宅供給過多:2000年前半、住宅市場は活況を呈し、不動産開発が急増しました。しかし、それにより住宅供給が過剰となり、需要を上回る状況に陥りました。

・金利の上昇:2004年から2006年にかけて、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを続けました。これにより、住宅ローンの返済額が増加し、ローンの返済の負担が重くなりました。

・投機的な不動産取引:投資家による不動産投機が過熱し、一部の地域では不動産価格が異常に上昇していました。しかし、需要が落ち着き始めると価格は急落しました。

このような状況下で、借り手がローンを返却できなくなるケースが続出。結果的に、これらのローンを証券化して販売していた金融機関が大きな損失を被り、リーマン・ブラザーズは耐えきれずに破綻に至ったのです。

 

リーマンショックが私たちの生活に与えた影響

リーマンショックは世界経済に広範囲な影響を与えました。ここでは、私たちの生活に直結する主な影響を挙げてみます。

日本の株価暴落

リーマンショック直後、日本の株式市場でもパニックが起きました。日経平均株価は急落し、多くの投資家が資産を失うこととなりました。

また、企業の業績も悪化し、特に輸出に依存する自動車産業や電機メーカーなどが深刻なダメージを受けました。

雇用環境の悪化

リーマンショックの影響は雇用市場にも及びました。企業は採用を控えるようになり、新卒採用数は激減。特に2009年〜2010年の就職市場は「超氷河期」と呼ばれるほど厳しい状況となりました。

また、派遣社員や契約社員の契約打ち切り(いわゆる「派遣切り」)が社会問題となりました。

世界的な経済交代

アメリカやヨーロッパの経済も大打撃を受け、多くの企業が倒産・リストラを行いました。

特に、アメリカの大手保険会社AIGが経営危機に陥ったことは、金融システム崩壊の危機に直結する事態となり、米政府による巨額の公的資金投入によって辛うじて救済されました。

 

なぜリーマンショックは防げなかったのか?

金融商品の複雑化

 

リーマンショックを引き起こした背景には、サブプライムローンを証券化して販売する「金融商品」が非常に複雑化していた点があります。

 

楽観的な市場心理

 

また、多くの投資家や金融機関は「住宅価格は永遠に上がり続ける」という楽観的な見方をしていました。その結果、リスクの高いローンでも「大丈夫だろう」と安易に扱っていいたことが、大きな損失を招く要因となりました。

 

 

 

まとめ

・リーマンショックは2008年9月15日にリーマン・ブラザーズが破綻したことで引き起こされた世界的な金融危機。

・主な原因はサブプライムローン問題と金融商品の複雑化。

・経済・雇用・生活に多大な影響を与えた。

以上リーマンショックについて解説しました。参考になれば幸いです。

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